【こだわりのポイント】
「友人を招く土間リビングのある広い家」

・夫婦ともに友人を招かれるとのことで、土間リビング、ダイニング、ウッドデッキ、土間テラスを玄関近くにまとめ、その繋がり方を建具や窓で調整することで、土間リビングを個室として使うことはもちろん、周囲とつなげて広々とした空間で集まることも出来るなど、色々なシーンに対応できるようにしました。

・玄関土間から続く手洗いとトイレを設けることで、土間リビングに招いたお客さんが、家に入らずトイレに行けます。

・2WAY玄関の家族動線として、シューズクロークを設けました。シューズクロークは、さきほどの手洗いとトイレよりも奥にあるため、お客さんの目に触れる心配がありません。

・シューズクローゼットからパントリーを通ってキッチンへ行く動線にも配慮しました。パントリーには勝手口も設け、土付き野菜などは玄関を通らず裏から入れたり、生ごみなどを出しやすくしています。

・ご夫婦ともに料理やお菓子作りでキッチンに立たれて、特にご主人は料理人とのことで、広いキッチンとしました。また、家の中心で家中見渡せ、庭への眺めも良く、どこからも動線が近く、友人を招いた時のお茶出しもしやすい、そんな位置にあります。キッチンの背面は、腰高程度の収納棚で引き出しでカトラリーや調理器具、お皿などを収納し、収納の高さを抑えることで北側への抜けも確保し、スタディ・ワークスペースが閉鎖的にならないようにしています。キッチンの東側は、扉付きの収納棚で、レンジや炊飯器などの家電、ホットプレートなどの大物調理器具などしまえます。

・ダイニングは、広々として、ウッドデッキから庭へとつながる気持ちの良い空間です。朝と昼はご夫婦一緒に取られたり、休日を合わせるようにしたりと、ダイニングは重要な団らんスペースかと思います。ゆとりある暮らし、楽しい暮らしを体感してもらえる部屋になるようにしました。

・リビングは、ダイニングと一体の部屋ですが、程よい距離を取って落ち着ける空間としました。L型ソファをゆったり置いて、庭の緑を眺めながらくつろぐことが出来ます。テレビは、リビングとダイニング両方に置けるようにして、異なる番組を見たい時も、程よい距離で別々に楽しめるようにしています。

・畳コーナーは、L字に設けた引戸を開け閉めすることで、LDKとのつながりを調整することが出来ます。完全に開け放てば、LDKの広がりがとても増し、お子さんがぐるぐる走って遊べます。逆に完全に閉めると、個室の和室となり、押入もあるため、親族に泊まってもらったりできるゲストルームにもなります。ゲストルーム利用の際、LDKを通らずとも、洗面やトイレ、浴室に行ける動線も確保しています。また、ちょっとしたカウンターも作り付けています。

・キッチンの背面は、スタディ・ワークスペースとして使える、長いカウンターテーブルを設けました。ダイニングの中にあると、テレビの音が気になったりして集中できなかったり、仕事で使うとなると重要書類などがあるとお子さんの手に届きすぎるのも良くないと思い、少しだけ離して同じ空間にあるけれども落ち着きが出るようにしました。

・キッチンから一直線で行けるところに、水廻りをまとめました。それぞれ十分なゆとりを持った水廻りです。洗濯機はランドリールームに置き、隣に物干デッキを設けることで、外干しでも、室内干しでも、楽に出来るようになっています。脱衣室には、タオルや下着などを置ける収納と、メイクが広々できるスペースを設けました。水廻りの中心に大容量のファミリークローゼットを置くことで、日々の暮らしや家事が楽になります。

・2階の寝室は、4帖のWICを併設したゆとりのある個室です。テレビやドレッサーも置くことが出来ます。

・洋室フリールームは、将来2室の子ども部屋とすることも出来るつくりとしました。フリールームは将来柔軟に対応できるように、棚などを作り付けないシンプルな部屋としておき、収納などは、通り抜けできるウォークスルークローゼットと、ホールの造り付けカウンター、本棚を設けて対応しています。

・駐車スペースは、アプローチを挟んで左右に振り分けました。東側は、ご夫婦の車2台と、駐輪スペース、外物置がまとめられるエリア。西側は、将来お子さん用の2台と、予備で来客用2台分、というイメージです。