【全体のコンセプト】
・間口18.5m奥行49mという広々とした敷地を生かした伸びやかなすまいを目指しました。
・建物前のスペースは３台分のガレージと転回スペース、アプローチとして利用します。
・アプローチ脇の植栽と芝目地コンクリート舗装によって緑を添え、柔らかな印象となるようにしました。
・また車の出入りがないときには、お子様が自転車を乗ったり、ブレードボードをしたりとプレイロットとしても利用できます。
・母屋は前庭、中庭、奥庭を中心に、各所に植栽を配して外への広がりを生み出しています。
・前庭→LDK→中庭→奥庭と、敷地奥行き方向に視線が抜けるようなレイアウトとなっています。
・中庭を挟んで南側にLDK、北側に個室と水周りを配してバブリックな部分とプライベートな部分を分けてゾーニングしています。
・建物北側の敷地余白部分は、お子様とご一緒にサッカーなどスポーツを楽しむグラウンドとして利用できます。
・北向きにも出入り口を設けてグラウンドへのアクセスがしやすいようにしています。
・北側に水周りを配置していますので、スポーツで汗をかいたり、汚れたりした時には、すぐにシャワーをすることができます。

【こだわりのポイント】
・ガレージ
転回スペースを設けているので道路から安全に出入りできます。
各車室は3.1m × 6.3mの余裕をもった寸法としています。
車室脇にそれぞれ収納を設けてアウトドア用品、ガレージ用品などを収納できるようにしています。
ガレージから玄関まで回廊をめぐらせ、雨に濡れずに母屋へアクセスできるようにしました。
回廊をめぐる動線の各所にも植栽を配してアプローチ空間に緑を添えています。
また車室背後から納戸、パントリーに直接アクセスできるようにして、食材や大きな荷物の出し入れをしやすいよう配慮しました。
・玄関
アプローチ動線をクランクさせて目隠し壁と植栽を配置し玄関が道路から直接見えないよう工夫しました。
土間、玄関ホールは広めにとってゆとりあるエントランス空間としました。
脇に土間収納→シューズインクローク→クローゼット→手洗いの裏動線を設け2wayの動線計画としました。
・LDK
LDKは1室空間としながらも、リビングとダイニングの間に、420mmの床段差をつけ、キャビネットを配して緩やかに区切っています。
キャビネットはダイニング側からはデスクとして（h=720mm）、リビング側からはキャビネットとして（h=1140mm）利用できます。
お子様が小さいうちは、ご家族の団欒の片隅で学習をすることができます。
リビングは南側の前庭、北側の中庭に挟まれて配置されていて、開口部を介して敷地奥行き方向に水平に抜ける空間としています。
南側開口部の引き戸を引き込むとウッドデッキとリビングが連続し一体的に利用することができます。
ウッドデッキの先には石張りのテラスを配して、それぞれの機能に合わせて２つのテラスを利用できるようにしました。
コーナーソファ正面の壁はプロジェクターのスクリーンとしても活用できます。
ダイニングは高天井として、東向きにハイサイドライトを設けて天井に反射する柔らかな光を取りこみます。
リビングとは対照的に縦にボリュームをもった空間としています。
坪庭によって緑と抜けを与えています。
畳コーナーは小上がりとして、ちょっと腰掛けたり、昼寝したりできる居心地のよいコーナーとしました。
キッチンはコの字型の対面レイアウトとして、ご家族の様子を見ながら料理ができるようにしました。
ダイニングに向き合う奥行き900mmのカウンターは簡単な食事をとったり、お酒を楽しむバーカウンターとしても利用できます。
キッチン脇に家事コーナー、背後にパントリーを設けています。
・水周り
水周りは中庭をめぐる廊下の北西角に設けています。
洗面脱衣室には、洗濯機置き場、脱衣棚をもうけてランドリーとしても利用できるようにしています。
南側にはサービステラスを設けて、洗濯→物干しの動線を最短としています。
天井物干し金物を設けて部屋干しにも対応できるようにしています。
浴室は南側の坪庭に向かって開口部を設け、緑を眺めながら入浴を楽しむことのできる、開放感のある空間としました。
・個室
水周りの北側に主寝室、奥庭、中庭を挟んだ東側に子供室３室を設けています。
それぞれ東向きに開口部を設けて朝陽を浴びて目覚めることができるようにしました。
ウッドデッキと植栽によって外への広がりをもった開放感ある空間としています。
子供室からは隣地の先に雑木林を借景として取りこむことができます。