【全体のコンセプト】
「①収納力」と「②人との交わり方」
①「収納力」
・生活スタイルはそれぞれになり、趣味を始め奥様のお仕事やご来客の頻度を考慮していくと、 収納場所を「どこに何をどのくらい収納するか」を計画段階で詳細まで決めていくことが大切ではないかと考えました。
・収納場所を決めることは、家族みんながどこに片付けるかを意識しながら生活できるため、 奥様のお仕事で手が離せないときの家事にとられる時間を削ることができ、結果、家事効率を上げることにつながります。
②「人との交わり方」
・収納の位置を軸にしながら計画しております。
・収納の位置は基本的には導線に沿って計画しています。
・導線に沿った収納がある意味として、一日の生活導線・家事動線がとても短くなる効果があります。
・お家づくりでは一般的に家事動線をピックアップして考えることが多くありますが、 お施主様の場合は、家事に加えて生活導線・来客導線を加味して計画する必要があります。
・導線が多いことは人との交わりも多くお家が片付かない原因になることが多いため、より導線に沿った収納計画が大事ではないかと考え動線に沿った収納計画をしております。

【こだわりのポイント】
①玄関
・ご来客のお客様との談笑スペースとして玄関ベンチを計画しています。
・北側トイレ側の壁を少し凹ませており、絵やお花を飾るスペースを併用しております。
・2way玄関の南側には帰宅時にコートをかけたり、ファミリーロッカーとなる扉付の収納も配置しているため、 バッグや帽子も収納でき、万が一の目隠しにもなるように計画しています。
②DK
・キッチンに沿ってダイニングテーブルを計画することで会話のしやすさ、おもてなし、キッチンへのアクセルのしやすさのメリットがあります。
・冷蔵庫位置はリビングソファの向きより見えなくはなりますが、少しでも隠したいご要望がありましたら、 引違い戸を設置し圧迫感のないよう、ガラスの仕様やホワイト計で壁と一体に見せることが効果的です。
③リビング
・上部吹き抜けとなり、空間を広く感じさせて景色をみながら楽しませる空間となっております。
　また、ご来客が多い場合は小上がりの和室をベンチにして大勢でテレビ鑑賞も可能です。
④洗面所
・ご来客もあるため背面へ扉付の収納をご提案致します。
・ご来客を考慮し玄関付近からのアクセスを考慮しています。
⑤ランドリールーム
・部屋干しできるスペースは洗濯機を置き、浴室に隣接することで換気量の心配がないように配置しています。
・ご来客時の目線対策としてはロールスクリーンを設置することで目隠しできる配置としています。
⑥和室
・3人寝れるスペースを確保しながらお仕事・お勉強用のカウンタースペースを計画しています。
・上部には本棚・書類棚となる棚を配置し、東面にあることからリビングからの目線を極力遮るようにしています。
⑦主寝室
・WICをご夫婦別に計画しています。
・プライバシーを考慮し子供部屋との距離をとり、音の気になるトイレからも距離をとるようにしています。
⑧子供部屋とWIC
・将来間仕切ることができるように位置しており、収納は廊下のWICへファミリークローゼットとして利用できるように計画しています。
⑨バルコニー
・バルコニーは軒の長くなるよう建物を凹ませて屋根をかける計画としています。
・4.5畳あるバルコニーでは窮屈さを感じさせずに物干しができるようにしています。
⑩外部
・玄関への目線はルーバーを建てることで完全に閉じず日が入るように計画しているため、 玄関が暗くならないようにしています。